こんにちは、個人でShopifyを使ったオンラインショップ制作をしておりますたかぼー(@taka_forward)です。販促手段の一つとして、「クーポンを発行する」があるのですが、クーポンを発行するメリット、デメリットはあるか?クーポンを発行する際にどのようなことに気をつけて発行すればいいのか?どのようにクーポンを発行すればいいのか?と言った疑問に回答している記事になります。
<この記事のまとめ>
・クーポンは手軽に発行ができ、ターゲットに応じたクーポンを発行することで購入を促すことができますが、発行しすぎると常時セール状態になりデメリットもあります。
・指定した商品、指定したお客様にクーポンを発行できるのがShopifyでクーポンを発行するメリットです。
・クーポンを発行するには「ディスカウント」から設定をしていきます。

この記事を読めば、クーポンの使い方と活用方法についてわかりますよ〜!
目次
クーポンとは?
クーポンとは「割引券」のことで、雑誌や新聞にクーポンを印刷、お客さんが切り抜きを行い、お店に持っていくことで、値引きを得たり、商品を引き換えたりすることができる、というものです。
最近はインターネットやアプリ上でも発行し、「クーポンコード」を入力することで値引きを得ることができます。
自社ECサイトでクーポンを発行することのメリット・デメリット
✔︎メリット
- 発行するのに手間やコストがかからず、また、使われないことによるデメリットもない
- 初回購入者限定のクーポンを発行することで、初めてのECサイトでの購入のハードルを下げることができる
- 使用期限を設定することで、商品購入を迷っている人に対して、クーポンによる購入を促せることができる
- カゴ落ち(=カートに追加したものの、商品購入に至らないケース)を防ぐことができる
が挙げられます。
✔︎デメリット
- クーポンを発行しすぎると、「クーポン目当て」の人たちも増える
- 新規顧客獲得のためにクーポンを発行すると、ファンである常連顧客からよく思われなくなるリスクがある
- クーポンを常時使用していると、常にセール状態になり、利益率が下がる。またユーザーからの反応もクーポン適用価格が標準と思われる可能性がある。
がデメリットとなります。

通常価格で購入した次の日に5%オフクーポンが配られて複雑な気持ちになったことがあります…
自社ECでクーポンを有効活用する方法
「集客」として使う:初回購入時限定で発行し、新規顧客の獲得を狙いましょう
「新規会員登録で◯%/◯円オフ」といった新規購入時のみに使用できるクーポンを発行し、初回購入につなげることが最もおすすめです。お客さんとしても「割引で買える」というメリットがあり、おすすめです。

会員登録後の購入という導線を引けば顧客データ(メールアドレスなど)をもらえるので、次回購入につなげるメールマーケティング施策を行うことができます!
「アップセル・クロスセル」として使う:限定クーポンで売り上げアップを狙いましょう
「先着◯名様に適用!」や「期間限定◯日まで!」といったクーポンを発行することで、「限定感」を演出し、お客様に検討している商品の上位モデル関連商品を一緒に買ってもらえやすくなるようになります。
活用例①「アップセル」として使う:上位モデルの値引きを行い、既存のモデルからの乗り換えを狙いましょう

買う予定の商品より上のモデルが値引きしてるんですね!ちょっと高いけど、セールだし、今のうちに買っちゃおうかな…
アップセルとは、1人のお客さんあたりの売り上げ金額アップを意味し、検討している商品の上位モデルを購入してもらうこと、より多くの同じ商品を買ってもらうことです。
活用例②「クロスセル」として使う:付属品やセット品の値引きで、合わせ買いを狙いましょう

別売の付属品が安くなってる!そしたらこれも一緒に買いますかね〜
クロスセルとは、商品の合わせ買いを意味し、関連商品やおすすめ商品を表示することでより多くの商品を買ってもらうことです。
「在庫一斉処分セール」として使う:季節物の商品を一掃するために使いましょう
アパレル関係で季節ものを取り扱っている会社は、商品入れ替え時に在庫処分としてセールを行うところもあります。セールを行いつつ、クーポンを入力したお客様に追加で値引きを行うと、より早く、在庫処分をすることができます。
「リピーターを増やすための施策」として使う:次回購入クーポンでリピートを狙いましょう
「次回購入時に全商品◯%/◯円オフ」といったクーポンを初回購入してくださったお客様にメールなどでお送りすることで、「またこのストアから商品を購入したら何か起きるのかな?」とお客様に思わすことができ、リピーターを増やす施策として使用することができます。

ECサイトには流動性(楽天を使っている人がamazonから購入する可能性が少ない)がないというデータがあるので、Shopifyで継続的に購入し続ける人が増えるかと思います。(この際に、商品レビューも合わせてお願いするのもいいかもです!)
Shopifyでできるクーポン設定
4種類の設定をすることができます!
- 割引率:「金額の◯%値引きする」という設定ができます
- 定額:「金額から◯円値引きする」という設定ができます
- 無料配送:「送料を無料にする」という設定ができます
(国ごとに設定ができるので、アメリカ向けは無料といった設定ができます。) - Xを購入するとYをプレゼント:「ある商品を購入すると、別の商品が無料(or 割引)で買える」という設定ができます

全てのShopifyストア注文のうち、17%がクーポンコードを使用して購入されているとShopify UNITE 2017(年1回行われる全世界的なイベント)でデータが公表されています。
Shopifyでクーポンを設定するメリット
よく比較される、BASEでできるクーポン設定を見てみましょう。BASEでも「クーポン」というアプリを使って機能をつけることができます。
- 設定項目:割引率、定額値引
- クーポンの使用期間の設定可能
- オプション機能:「発行枚数制限の設定」「最低購入金額の設定」「一人一回制限設定」
という設定が可能です。
BASEを使った場合、ストア全体に値引きが適用になるので、特定の商品やお客さんにのみ適用するためのクーポンや、「新規顧客からの売り上げをあげたい」といった目的別のクーポン発行をされたい場合、海外向けの販促手段として特定の国に対して送料無料を適用する場合はShopifyを使われることをおすすめします。
Shopifyでクーポンを発行するやり方
管理画面の「ディスカウント」 > クーポンコードを作成する をクリック

管理画面のディスカウント > クーポンコードを作成するからクーポンコードを設定していきましょう

コードを発行せず、購入時に自動でクーポンを適用する場合は右上の「ディスカウントを作成する > 自動ディスカウント」から設定をしていきます。(設定項目は下記と同じです)
クーポンコードの設定画面の設定について
使用するクーポンコードを入力

入力したコードをお客さんが注文をする際に入力するものになります。「コードを生成する」からでもコードを作ることができます。

自動生成コードを使用するのもいいのですが、お客さんが入力する際にわかりやすいお店に関連するコードを設定されるのがいいかもです!
使用するクーポンコードを入力

どういった値引きをするのか、を設定します。以下の4種類を設定することができます。
- 割引率:「金額の◯%値引きする」という設定ができます
- 定額:「金額から◯円値引きする」という設定ができます
- 無料配送:「送料を無料にする」という設定ができます
- Xを購入するとYをプレゼント:「ある商品を購入すると、別の商品が無料(or 割引)で買える」という設定ができます
クーポンの割引、どの商品に対して値引きを適用するのかを入力

どのくらい割引を行うのかを設定します。(画像では割引率を指定しています)また、クーポンは全商品に適用することも、特定のコレクション(カテゴリー)、商品にも適用することができます。
クーポンの適用条件の設定

適用条件を設定していきます。購入額や購入数量の最小ラインを決めて、設定をすることができます。
クーポンの適用範囲の設定

適用範囲を設定してきます。ここではストアに登録されている顧客情報と連携して「どのお客さんにクーポンを適用するのか」を設定していきます。
- カゴ落ちしているお客さん
- メール登録をしているお客さん
- 日本のお客さん
- 注文したことのないお客さん
というように条件を指定することができます。
クーポンの使用回数の設定

使用回数の上限を設定できます。
- ◯回の注文まで適用(上のチェックのみ)
- お一人様一回まで(下のチェックのみ)
- 先着◯名様限定(上、下どちらもチェックする場合)
といった設定ができます。
クーポンの使用期間の設定

最後に使用期間を設定し、保存を押して完了です。
まとめ
- クーポンは手軽に発行ができ、ターゲットに応じたクーポンを発行することで購入を促すことができますが、発行しすぎると常時セール状態になりデメリットもあります。
- 指定した商品、指定したお客様にクーポンを発行できるのがShopifyでクーポンを発行するメリットです。
- クーポンを発行するには「ディスカウント」から設定をしていきます。
クーポンに関わるよくある質問
できません。
設定から「使用回数の設定」ができるので、複数回使用する設定もできますし、1回の使用制限を設けることも可能です。
クーポンの設定に関するご相談、サイト構築のご相談などありましたらお気軽にお問い合わせください!